捻挫とは

スポーツをやっていて足を挫いて捻挫した、階段を踏み外して捻挫した、お子様が遊んでいて捻挫したというようにこんな経験をしたことがある方はいるのではないでしょうか？

捻挫は名前の通り「捻じれて挫くもの」を言います。
捻挫が多いのは手の関節と足の関節によく起こり、特に足関節の捻挫する方が多く放っておけば治ると思い放っておいてる方も多いかと思います。
捻挫は捻った時などに、骨と骨を結ぶ靭帯や腱、軟骨部分の損傷によるものになります。
その関節の運動許容範囲を超えた動きを強要されたときに生じます。

捻挫の原因

足の関節の捻挫はほとんどが内反捻挫といい、足の裏が内側に向き捻ったりするときに起きます。
また外反捻挫といい、通常は起きにくい捻挫であり足の裏が外側を向くときに生じるもので階段を踏み外したときなど強制的に足関節の運動可動域を超えるときに起きやすいです。

運動やスポーツなどを行う前に十分な準備運動やウォーミングアップをしていないと、関節の柔軟性がついていけなくなり突発的な動きで関節の運動可動域以上に動かされてしまうと捻挫になってしまいます。

その他にも、日常生活で階段などから足を踏み外したりしたときにも足首の捻挫になります。

捻挫の症状

・捻った所が痛む
・捻った関節周りが腫れる
・足を地面に着くと痛い
・捻った所に熱を持っている
・捻った関節周りに内出血が見られる

などが捻挫の代表的な症状になり、さらに捻挫の症状には３つの段階があります。

１度（軽度）

痛みや腫れも少なく、靭帯が少し伸びてしまった状態です。
歩いているときなどに軽く足首を捻ってしまったけど自宅まで歩いて帰れた、でも少し痛みを感じるといった捻挫の状態を言います。
この時は軽度なので安静にして適切な処置をすれば１週間～２週間で治ります。

２度（中度）

靭帯の一部が切れている状態です。
この時は動かせるけどかなりの痛みを伴います。
手首や足首などの関節の捻挫で腫れが引かず内出血もみられるといった捻挫の症状の場合は装具やテーピングなどで固定し早い回復を促します。
治るまでに大体１ヶ月くらいかかる場合があります。

３度（重度）

靭帯が完全に切れてしまっており、関節が不安定な状態になります。
完全に靭帯断裂で腫れ、痛み、熱、内出血がひどく足を着くだけでも激痛が走ります。
靭帯の断裂以外にも脱臼や骨折なども考えられるので、患部を固定して完治するのに３か月くらいかかる場合があります。
そこから関節を動かして靭帯や筋肉に動きを入れて可動域を戻すリハビリが始まります。

捻挫の応急処置

もし捻挫をしてしまったら「ＲＩＣＥ処置」を思い出してください。
ＲＩＣＥ処置とは応急処置の基本で１Rest　（安静）２Ice　（冷却する）３Compression （圧迫・固定する）４Elevation （挙上する）です。
あくまでも応急処置なのでできるだけ早く病院・整骨院にいき治療を受けましょう。

サン整骨院での治療

痛みが強い受傷直後の場合は、RICE処置のアイシング、圧迫、挙上、固定をして痛みが引くまで安静にしていただきます。

安静にするときは患部に負担のかからない態勢でいましょう。
アイシングは湿布などではなく、ビニール袋の中に氷を入れたものや保冷材などをタオルで包み患部の感覚がなくなるくらいまで冷やしましょう。

挙上は患部を心臓よりも高い位置に持ってくることで血流が患部に流れにくくなり、内出血を抑えることができるようになります。
テーピングなどで固定をすることで、患部に負担がかかりにくくなり腫れや痛みを早期に解消し切れてしまった靭帯の修復にも欠かせないものになります。

痛みが引いてきたらマッサージ療法や運動療法で硬く縮まってしまった筋肉や靭帯をほぐして伸ばし、可動域を戻す為に動きをいれて元の状態に戻るようにしていきます。
他には電気療法で刺激を与え、温熱療法で温め血行の流れを良くすることで自己治癒力を上げ回復を促します。

捻挫を予防するには？

スポーツなどをやっている方は、ストレッチやウォーミングアップをしっかり行い筋肉や関節を十分にほぐしましょう。
日常生活の中ではお風呂上りなどにストレッチを行うことで急な足の挫きなどでも症状を軽くに抑えられます。
ストレッチなどで筋肉や関節の可動域を広げますが、無理なストレッチは禁物です。

他には足首周りの筋肉を鍛えて、バランストレーニングなども取り入れることでぐらつくときのセンサーが働き正しい位置に安定しようとします。
捻挫の多くに共通するのが、疲労などが溜まり集中力が低下して起こります。
バランス力を鍛えることで、疲労したときにバランスを崩して足首を捻挫するのが防げるようになります。
捻挫をしない為にも、クセにしない為にもしっかりと予防をして治療をしましょう。